初めまして、KYMstudio運営局のAyumiです。
今回は、インタビュー記事第2弾という事で吉田皓一さんをゲストにお迎えさせていただきました。
吉田さんは台湾で吉日媒體集團を創業された後、日台の各種テレビ・ラジオなどのメディアにも多数出演される起業家さんです!
今回のインタビューでは中身の濃い、素晴らしいお話をお聞きすることができました。
「何かを掴みたい、起業したい」そんな方々のヒントになるような、そして背中を押してくれるようなコメントもいただきましたので、熱量そのままに余すことなくお伝えしていこうと思います!
是非最後までご覧ください。
【プロフィール】
- 防衛大を中退、慶応義塾大学に入学
- 独学で中国語をマスター
- 朝日放送入社、企画・マーケティング
- Facebookを1年で10万人まで増やした
- 2012年、台湾で起業
- youtuberとしても活躍
吉田さんの台湾起業物語
朝日放送で三年間、企画・マーケティング分野として業務を遂行していました。主にCMをメインに、値付けをおこなう作業をしていました。
民間放送の主な収入源は広告です。そして、テレビ産業の特徴として売り物を増やせません。
例えば、テレビでCMが売れても、それ以上量産することが出来ない、それは需要と供給で確立され、Q(数量)が常に固定されてるからP(価格)を動かさなきゃいけないんです。
ですので、その年のその時期毎に広告代理店とやり取りしながらCMの値段を決めていました。
朝日放送を退職、その理由とは?
元々海外志向が強かった、中華圏、主に中国に行きたかったんです。
当時、テレビ業界はとてもドメスティックで国内依存度100%でした。私は、今後は海外とデジタルが強くなるから先に取り入れないと厳しいと思っていました。
そして海外志向も強かったので、私は1年目から海外事業をやらせてほしいと懇願していたが、三年間、結局叶わずだったので退社をして自分で起業することを決めました。
台湾での起業に成功!起業したきっかけは?
結論から言うと、消去法でした。台湾に来る方々が言うように台湾が好きで架け橋になりたいっていう思いがありませんでした。
冒頭にもお伝えした通り、当時私は中国に行きたくて実際退社してから上海に行っていました。しかし、中国を知れば知るほど自分の価値観と合わないという事に気づきました。
例えば、社会主義市場経済とうたってる所に疑問や矛盾を感じたことです。
社会経済とは、私有財産を認めないという事、一方市場経済とは、取引が自由に行われる経済という事で全くの矛盾をはらんでいると思いました。
一方台湾は、自由主義だったのでこの国だったら勝負できると思ったので台湾を選びました。
台湾・香港で樂吃購が大ヒット!
2012年に台湾で起業をし、訪日観光のインバウンド事業、日本から台湾へ物産の輸出、そしてアウトバウンドの3つがメイン事業です。
そして私が設立したサイトが、「樂吃購・日本」、「メイリー!台湾」です。
特に台湾や香港からの人気が高く、100万人以上のユーザーが樂吃購・日本を使用しています。
インバウンド事業を始めたきっかけ
色々事業を試していきました、それこそ物販で、ケータイのケースを売ったりとかとにかく色んな事業を試しました。
当時台日の航空行政が規制緩和されたことをきっかけに、インバウンド事業を始めました。
事業が育ったのはSNSをうまく使えたことが一番大きかったと思います。
当時SNSの媒体を使っている人が少なかったので、Facebookで顔出し、実名出し、日本人ですというアピールをしていたらすごく面白がられ、1年間で10万人までフォロワーを増やすことができました。
そこで台湾のメディアに色々紹介されました。
FBで毎日、台湾人とコミュニケーションをとり台湾の市場を調査したり、どういう日本のサービスが欲しいか台湾人の実際の声を聞いたり色々試したりしていきました。
その中でインバウンド事業の需要が高かったのでインバウンド事業を始めました。
今後台湾で需要のある事業とは?
もしも事業を起こすとしたら、今もう取り掛かってるんですけどPtoCの事業です。
従来は、何を買うか、どこで買うかというのが大事だったのが、誰から買うかが重要な時代になっています。
ですので私自身もyoutuberとしてその土台を確立していて今後、PtoCで伸ばしていこうかなと思っています。
起業する際に大変だったことは?
世間一般的によく言われてるように、台湾人はすぐ仕事を辞めます。
原因は、自分の思い描いていた仕事と違った、楽しくない等理由は様々です。その中で、どこに不満を抱いているのか、どう思っているのかをくみ取ってあげる事が難しかったです。
文化も違うので、人間のマネジメントに関してはすごく難しかったです。
そして昔は、KPI制度とか評価制度をとっていたんですけれども、それを廃止してから個人の業績も会社としても育ちましたし、何よりも人が辞めなくなりました。
もう一つは、資金巡りの部分です。資金調達はしたくなかったので資金は自己資金で始めました。
せっかく自分がやりたくて自由を求めて起業したはずのに、外部から投資家さんから資金を得ることで、結局自由などなくなりプレッシャーに変わってしまう。
そうなるのが嫌だったので、全部自己資金でやりくりしていたので、そのFinanceの部分ではすごく大変でした。
コロナを受けてどのようにインバウンド事業を変えていくのか
日本に問題だらけなので、日本人をもっと海外に出したりとか、セグメントの強化などをしていきたいです。
例えば、地方の人達の海外渡航率が低すぎるとか、そもそもパスポートを持ってない方々がいっぱいいるというのもありますし、台湾の方を日本に呼び込むけど、日本人は台湾に全然行かない等、問題点は多数あります。
ですので、そういったところを変えていきたいです。
吉田さんの描く今後のVISIONとは?
縦と横を強化していきたいです。
人口ピラミッドを見ればわかるんですけど、シンガポール、インドネシア、マレーシアなど東南アジアが強くなっていくので、東南アジアで新規事業を起こしていきたいです。
ですが、現地に行ったことがないし、現地の文化や商習慣などが何もわからないので国の特徴を理解してから挑戦したいです。
そしてコロナが収束し次第、観光業はまだまだビジネスチャンスがあると思うので観光業もやってみたいとは思います。
もう一つは、台湾或いは日台の事業をもっと深ぼっていきたいです。
起業時のアドバイス
一番気を付けなきゃいけないのは株だと思います。
株は簡単に渡さず、きっちりしておかないと後々トラブルになります。共同経営する場合は、仲良しこよしで半分づつではなく、その立ち位置ははっきりしておくことが大事です!
そして、早めに人を雇うこと自分でやらないことです。仕事ができるほど自分でやった方が早いと思いやってしまいがちですが、それでは会社が育たないので、自分の方が早くできると思っても他人に任せることを心がけましょう!
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました!
お忙しい中このような時間を設けて下さった、そしてこのような貴重なお話を聞かせていただき本当に有難い限りです。
お話しして下さった今後需要のあるビジネスモデルや、実際吉田さんがどのような道のりでここまで来られたのか。
起業を目指す方にとってとても有益な情報が満載となっております。
ヒントになった、これからも吉田さんを、そしてKYMstudioを応援したいと思ってくれた方は是非いいね、リツイートの方宜しくお願いいたします!!
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